①若手企画第1部会(「<支援>のフィールドワーク: 調査と実践のはざまで」)
<支援>という実践とフィールドワークという学問的営為とのあいだにある困難・矛盾・葛藤,そして「おもしろさ」を,さまざまなフィールドの研究者/実践者からの報告をもとに議論します。
福祉や医療――あるいは被災地での復興支援活動――を含めた<支援>の現場についての調査は,その調査対象者へのアプローチについても,その調査方法についても,そして,結果の分析や解釈についても,発表についても,それぞれの段階で様々な「困難」と「おもしろさ」がともないます。
本企画は,フィールドワーク/参与観察の技法の実際と困難を,実際に調査をおこなっている若手研究者とともに議論することを主眼とします。
なかでもとくに「支援の現場」にかかわる人びとを念頭に置きながら,福祉,医療など,広く<支援>の現場を調査したり,その調査結果を発表したりすることについて独自の努力と成果を出されてきた研究者とともに,そうした現場の調査ゆえの発見や達成などについて議論することを目指します。
<報告者>井口高志 (奈良女子大学),間宮郁子 (国立障害者リハビリテーションセンター研究所),仁平典宏 (法政大学),山北輝裕 (日本大学)
<司会者> 前田拓也(神戸学院大学)
②若手企画第2部会(「国際学会発表の体験とノウハウの共有:武勇伝も失敗談も」)
若手研究者にとっての登竜門である国際学会発表での体験談や,体験を通して得たノウハウを共有することで,学の国際化時代に向けての基礎体力づくりの一助とします。
国際学会などで外国語を用いて効果的にプレゼンテーションを行う能力は,あらゆるレベルでますます重要になっています。
しかし,日本そして関西の社会学は,世界に向けて発信すべきその成果に見合うだけの情報発信のノウハウを十分に蓄積しているとはいえません。
このような現状を踏まえ,本シンポジウムでは,国際学会で発表した経験のある研究者が,自分の経験を語ることのできる場を設けることで,これから国際学会で発表しようという若手研究者と,よりよい国際学会発表を目指すすべての研究者に資することを目指します。
話題としては,当日の事前準備としては何が必要か,発表後の質疑応答の注意点,などが考えられます。
さらに,国際学会での発表内容を投稿論文としてまとめ,国際的な研究動向とリンクさせるための実践的方法を議論したいと考えています。
< 報告者>石田淳 (関西学院大学),朝田佳尚 (京都大学),筒井淳也 (立命館大学),倉島哲 (関西学院大学)
<司会者> 倉島哲(関西学院大学)
(研究活動委員長 神原文子)