2025年度関西社会学会 若手シンポジウム企画「家族実践の社会学」関連
第2回 公開研究会
開催趣旨
本企画は「家族実践」の概要を整理すること及びその発展可能性を明確にすることを目的とする。家族実践(family practice)は、イギリスの家族社会学者D.モーガンによって案出された概念である。家族実践はジェンダー実践、労働実践、福祉実践、教育実践あるいは医療実践といった様々な〈実践〉の混合の中に位置づけられる(Morgan2011=2017)。
本企画の報告者は、福祉社会学、医療社会学、ジェンダー論など隣接領域を専攻しながらも共通して親子や夫婦といった「家族」を対象とした研究を行っている。家族実践という共通の枠組みを通してそれぞれのトピックを考えていくことで、家族実践概念の意義を深めていくことを目指す。
日時
2024年11月3日(日)13時00分-17時00分(入室は12時45分から)
場所
大阪大学大学院人間科学研究科 東館207教室(ユメンヌホール)
https://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/access.html
大阪モノレール「阪大病院前」駅 (またはJR茨木駅・阪急茨木市駅からバスで「阪大病院前」 方面に乗り「阪大医学部前」下車)
お申し込み
対面・オンラインいずれの場合においても要・事前申し込みですので、お手数ですが以下のフォームからお願いします。
https://forms.office.com/r/qpSszzqgFg
プログラム
Ⅰ.企画趣旨説明(13時00分~13時10分)
Ⅱ.報告(13時10分~休憩を合わせて16時40分まで)
コメント:戸江哲理(神戸女学院大学)、三品拓人(筑波大学)
- 桑山 碧実(大阪大学大学院):「〈地元〉にみる家族実践――大都市インナーシティで育った母親たちの語りから」
- 藤井 梓(立命館大学大学院):「きょうだいによる家族実践――障害者家族におけるケアの移行期に着目して」
- 笠井 敬太(桃山学院大学):「病をめぐる家族実践――小児がんの事例から」
- 松元 圭(新潟医療福祉大学):「標準家族へのあこがれ――ホスピタル・プレイ・スペシャリストの支援事例からみる家族実践」
〈休憩〉
- 森田 紀帆(筑波大学大学院) :「口唇口蓋裂当事者と親の意味づけ――家族実践の観点から」
- 西林 佳人(関西大学大学院) :「児童養護施設退所者の家族実践――「家族」をめぐる語りに着目して」
- 岡田 玖美子(大阪大学):「カップル・夫婦とその周囲からみる家族実践――関係の移行プロセスに着目して」
- 勝又 栄政(立命館大学大学院) :「「受け容れる」という家族実践――トランスジェンダーの子をもつ親の事例から」
Ⅲ.全体的な質疑応答と総合討論(16時40分~17時00分)
共催:大阪大学大学院人間科学研究科文化社会学研究室(岡田 玖美子)
家族実践研究会(筑波大学 三品拓人)
※本シンポジウムは、若手シンポジウム企画「家族実践の社会学」の一環であり、関西社会学会からの助成を受けて開催されます。