日本学術会議社会学委員会「討論型世論調査分科会」より、公開シンポジウムの案内が届きました。詳細を以下に転記します。
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公開シンポジウム
「高レベル放射性廃棄物の処分をテーマとしたWeb上の討論型世論調査」
日本学術会議は、2015年4月に『高レベル放射性廃棄物の処分に関する政策提言 −国民的合意形成に向けた暫定保管 』をまとめた。
高レベル放射性廃棄物の処分については、国が前面に出て地層処分の候補地を選ぶ、現在のやり方では不十分であり、処分方法の国民的理解と、世論調査の代表性と討議による良質な民意の双方を兼ねた手続きによる国民的合意形成が極めて重要である。しかし提言では、どうすれば良質な民意を反映したかたちで合意形成を図ることができるのか、その具体的な手続きにまで言及していない。
そこで日本学術会議社会学委員会の討論型世論調査分科会は、国民的合意形成を図る実験として、「高レベル放射性廃棄物の処分をテーマとしたWeb上の討論型世論調査」を行った。
本シンポジウムは、この実験結果について多角的な見地から議論し、討論型世論調査が持つ、高レベル放射性廃棄物の処分に関する国民的合意形成への寄与についての知見を深めるものである。
- 主催:日本学術会議社会学委員会「討論型世論調査分科会」
- 日時:2016年12月17日(土)13:00~17:00
- 場所:日本学術会議講堂
- 定員:300名
- 入場無料(事前の申込不要)
- Ⅰ. 開催挨拶
- 遠藤薫(日本学術会議第一部会員、学習院大学法学部政治学科教授)
- Ⅱ. 基調報告
- 今田高俊「核のごみ処分を巡って」(日本学術会議連携会員, 統計数理研究所客員教授, 東京工業大学名誉教授)
- 坂野達郎「討論型世論調査を巡って」(日本学術会議特任連携会員, 東京工業大学環境・社会理工学院教授)
- Ⅲ.パネルディスカッション「国民的合意形成は可能か?」
- パネリスト
- 青柳みどり(日本学術会議連携会員, 国立環境研究所社会環境システム研究センター環境計画研究室室長)
- 今田高俊/坂野 達郎
- 柴田德思(日本学術会議連携会員, 東京大学名誉教授、高エネルギー加速器研究機構名誉教授)
- 寿楽浩太(東京電機大学未来科学部人間科学系列助教)
- 玉野和志(日本学術会議連携会員, 首都大学東京人文科学研究科教授)
- 長谷川公一(東北大学大学院文学研究科教授)
- コーディネーター
- 遠藤薫
- パネリスト
- Ⅳ.閉会の挨拶
- 今田高俊
- 後援:計画行政学会、日本社会学会、横断型期間科学技術研究団体連合、社会情報学会
以上。