本年度大会奨励賞について
本学会では、若手研究者の研究の進展と社会学の発展に寄与することを目的に、各年次大会において、若手会員による一般報告のうち特に優れた研究報告に対して、「関西社会学会大会奨励賞」を授与しております。去る5月18日、19日の両日にわたって大谷大学で開催された第64回大会においても、本賞選考の対象となる一般報告について、選考委員会で厳正かつ慎重に審議をいたしました。しかし、残念ながら、今年度は奨励賞授与報告はなしという結論に至りましたので、その旨ご報告をいたします。
これは、研究報告のレベルが総体的に低かったということ意味するものでは決してなく、たまたま、いくつかの条件ないし基準のすべてを申し分なくクリアしていると判断できる報告がなかったことによるものです。日ごろのご研鑽の成果を発表いただいた報告者はもとより、本賞の選考に多大なご協力をいただいた司会者をはじめ会員の方々には不本意な結果かと思われますが、諸般の事情をご賢察のうえ、ご了承賜りますようお願い申し上げます。また、それぞれのお立場からの本賞選考へのご尽力とご協力に、心より御礼を申し上げます。
本学会では、本賞設置の趣旨と意義を再確認し、今後も積極的な運用に努める所存であります。来年度以降の大会においても、本賞が若手会員の研究の進展と大会報告の活性化、ひいては社会学のいっそうの発展の契機となることを期待しております。つきましては、若手会員には、同賞への一層積極的な挑戦を期待しております。
(大会奨励賞選考担当理事 芦田徹郎)